「大学受験に備えて、歴史の勉強をしよう」
「歴史の勉強をはじめよう!」思い立って参考書を買いに出かけると、本屋さんの書棚には、ズラリと参考書・ 問題集が並んでいます。さて、どれを買おうか。迷ったことはありませんか?全然迷わなかったし、その後の学習も経過良好です、という方はこれ以上先を読む必要はありません。目標へ向けての無事の船出に、まずはおめでとうと申し上げましょう。
迷ってしまった方、あるいは良さそうなものを買ってはみたものの、なんだかしっくりこない、役に立ってくれない、という方。その原因はもしかしたら「自分には何が必要なのか」分かっていなかったから迷ってしまった、あるいは選び方を誤ったのかもしれません。
「友達がすすめていたから」「書店のオススメPOPがついていたから」「ベストセラーらしいから」。そういったモノサシで参考書を選ぶのは理想的とは言えません。なぜならば、それはあなたの学習進行度という唯一無二のモノサシで選んだものではないからです。はい、参考書選びは実際シンプルです。「今のあなたに必要な参考書を選ぶ」。これだけのことです。とはいえ、必要かどうかを判断する基準を把握していないと、なかなかうまくはいかないものです。
「教科書が唯一無二のバイブル」とはいえ・・・
歴史の勉強で必要なことは学校で使う教科書に記載されています。基本的には教科書の内容をしっかりと読み込み、覚えていけば、それなりに点数は取れるようになっていくものです。が、教科書は限られた紙幅に最低限度の記述をして最高効率の内容で 授業を進行できるよう、工夫されています。要は物凄くギッチリと内容を詰め込んであります。この本を読んで多岐にわたる歴史の内容・背景を自力で理解せよ、というのを全ての学習者に強いるのは酷な話です。自学をしよう、と思った時にぶち当たる壁ですね。となれば、この難解な内容を解きほぐして、分かりやすく解説してくれないだろうか?そう思うのが普通です。
そこで参考書の出番ということになります。ここで注意するべきなのが、そもそも「自分はどのくらい教科書を読めているのだろうか?」という基準です。参考書もいつかのレベルに分かれています。ざっくり分類すると、
- 教科書がさっぱり頭に入ってこない人向け
- 一通り分かっているつもりだが、細部まで読み込めていない人向け
- 教科書の内容は把握し、さらに補強をしたい人向け
というところでしょうか。まずは参考書を買う前に、これまで聞いてきた学校の授業などでどのくらい教科書の内容を分かっているのかを確認する。これが自分の学習進行度を把握して、参考書を選択する基準を作る、ということです。
「とりあえず一問一答」ではなく
そして参考書は
- 教科書の内容を解説・補強し、基礎を作る「読本」
- 学力の現在点を見極める「問題集」
- 補助教材としての「サブノート」「一問一答」など
というように種類が分かれています。重要度は上から順です。(暗記科目というイメージが強いためか)歴史の勉強と言えば一問一答、という感覚の方も多いですが、その種の参考書はあくまで補助教材であり、必須ではありません。これらを現在の学習 進行度と学習目標を加味して適切に選択・組み合わせることにより、最高効率で学力向上を図ることができるでしょう。
では、具体的にどの参考書がどういったユーザー向けなのか?あくまで我々の観点となりますが、今後のレビューで一冊ずつご紹介していければ、と思います。