Tag Archives: 地歴公民
【詰め込みすぎでは?と思うほどの情報量】 日本史、世界史の学習で受験生が一番に頼りがちなのが、いわゆる一問一答と言われる用語・人名を覚えるための問題集です。ひたすら暗記というイメージで歴史に取り組む場合、もっとも勉強をやった気になれる上に、ある程度までは直接的に得点に結びつくからだと思います。 一問一答をどう使うのが良いかは人それぞれですから何とも言えませんが、その種の参考書のなかでも購入者の評価が分かれるのが、「センター試験カバー率100%」を豪語した『世界史B一問一答完全版』です。2013年に版上げがあって、2nd editionということになりました。 この一問一答の最大の特徴は、「そん … Read more
本書の構成概略 通称「黒本」(同じ河合出版の『センター試験過去問レビュー』シリーズをそう呼称する場合もある)で知られる本シリーズは、前年度を通して実際に行われた河合塾の「全統マーク模試」を、詳細な解説と知識のまとめを付しながら収録したものである(2016年版ならば2015年に年間を通して行われたマーク模試が収録されているわけです)。 河合の全統マーク模試+記述模試のコンビは、受験者数、受験者層、難易度設定等々を考慮すると、現在、日本の大学受験生にとって最もスタンダードで外すことのできない模試であります。それを収録した本書は、センター試験の出題形式・内容・難易度・時間配分などを総合的に分析した問 … Read more
センター試験対策も過去問で 入試の実戦演習用として最も優れた問題は、過去に実際に出題された問題、いわゆる「過去問」であることは議論をまたないと思います。従って、ある程度基礎力をつけたら、できるだけはやく過去問にとりかかりたいところです。そこで役に立つのが今回ご紹介する問題集。山川出版社が年度毎に出版している、いわば「センター試験の過去問まとめ」的な問題集となります。 徹底的にセンター形式に慣れる この問題集は、過去問(本試・追試)の内容を精査・整理し、教科書の構成に従って編集したものです。センター試験の実際の問題はテーマ毎にまとめられたものが多いのですが、これを教科書と同じ並びにしてくれて … Read more
山川の基礎固め問題集 歴史の教科書と言えば山川出版社、という感じも有りますが、山川の教科書で勉強する・した人は自学に取り組みやすい環境が整っています。それは山川出版社が、自社の教科書を併せて使うことを想定した参考書類を大量に出版しているからです。ですから、山川の教科書には山川の参考書、という感じで使うと、学校での勉強の進み方と同じように自学ができて、両方を上手く活用して効率的に勉強を進めることができる、かもしれません。今回紹介するのは、そんな山川出版社の参考書類の中でも、とても薄く、お手軽な内容の問題集です。 「30日完成」で何が完成するか この問題集は「高校世界史の学習と並行して予習・復習を … Read more
最初の手がかりとして 歴史の教科書を読んでも内容が頭に入ってこない。どこが大切なのかよく分からない。そういった学習者向けの参考書として「わかりやすく、かみ砕いた」読本は、思いのほか広い範囲の学習者に有用なものです。 歴史が苦手という人にとって頼みの綱となることはもちろんですが、歴史の学習に取り掛かるタイミングが遅れてしまった、時間が足りない、センター試験までしか使わないのでそれなりの勉強しか必要ない、そういった学習者が参照する上でも程よい分量であるからです。 今回ご紹介する参考書は、全体的にその“程よさ”が感じられる読本であると言えます。 ビギナー向けオールインワン。とりあえずこれで。 『セン … Read more
「大学受験に備えて、歴史の勉強をしよう」 「歴史の勉強をはじめよう!」思い立って参考書を買いに出かけると、本屋さんの書棚には、ズラリと参考書・ 問題集が並んでいます。さて、どれを買おうか。迷ったことはありませんか?全然迷わなかったし、その後の学習も経過良好です、という方はこれ以上先を読む必要はありません。目標へ向けての無事の船出に、まずはおめでとうと申し上げましょう。 迷ってしまった方、あるいは良さそうなものを買ってはみたものの、なんだかしっくりこない、役に立ってくれない、という方。その原因はもしかしたら「自分には何が必要なのか」分かっていなかったから迷ってしまった、あるいは選び方を誤ったのか … Read more