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第一回 英語の資格、その特徴や違いをまとめました - TOEICってどんな試験?

TOEICってどんな試験?

概要

正式名称は、国際コミュニケーション英語能力テスト。TOEFLを開発したアメリカのNPO団体であるETSが日本の要請を受けて、英語によるコミュニケーション能力をはかるため、1970年代に作成した。

2014年現在、IIBC(一般財団法人・国際ビジネスコミュニケーション協会)によって運営されている。

公式サイト:http://www.toeic.or.jp/

試験区分

TOEICテスト
リスニング(45分間・100問)、リーディング(75分間・100問)を、マークシート方式で解答する。トータルで10点~990点(5点刻み)でスコアが表示される。個人で申し込む場合は、年10回(2・8月以外の各月)実施される公開テストに応募すること。また、学校や企業などが団体特別受験(IPテスト)を開催することもある(この場合の試験日は任意のため、所属先で確認すること)。
TOEIC SWテスト
スピーキング(20分間・11問)、ライティング(60分間・8問)を、パソコンを用いて解答する(受験者は、画面に出題された問題を見て、音声を吹き込む、もしくは、文章を入力する)。個人で申し込む場合は、年24回(毎月1回(土曜または日曜)、午前・午後に1回ずつ)実施される公開テストに応募する。また、学校や企業などが団体特別受験(IPテスト)を開催することもある(この場合の試験日は任意のため、所属先で確認すること)。
TOEIC Bridgeテスト
リスニング(25分間・50問)、リーディング(35分間・50問)を、マークシート方式で解答する。トータルで20点~180点(2点刻み)でスコアが表示される。TOEICテストよりも易しくて身近な日常会話を出題内容とし、基礎から英語学習を学習したい人を対象とする。個人で申し込む場合は、年4回(3・6・9・11月)実施される公開テストに応募する。また、学校や企業などが団体特別受験(IPテスト)を開催することもある(この場合の試験日は任意のため、所属先で確認すること)。

他の検定との違い

TOEICは、ビジネス・日常会話など身近なコミュニケーション能力をはかるもの。

TOEICは「国際コミュニケーション英語能力テスト」の略称ですが、中でもビジネスや日常会話の場面で用いる英語スキルをはかるものとしています。Listeningがナレーションやアナウンスの音声であること、Readingがポスターや広告を題材としていることが多いのもこのためです。

「スコア」で示される客観性の高い試験だから、よく利用される。

TOEICは日本の既存資格(英検など)とは異なり、「スコア」で能力が示されます。

例えば英検の場合、級ごとに難度や構成の違う試験が用意されていますが、TOEICでは、全員が同じ問題を解きます。また、英検は問題の素点(正答率)によって合否が判定されます(ただし、合格基準点はその時の平均点によって変動します)が、TOEICは素点だけではなく統計的な処理を加えて算出されます。「受験者の多くが不正解だった問題」と「受験者の多くが正解した問題」では得点が異なります。つまり、毎回100問正解してもスコアが違う、全問正解ではなくても最高点の990点を取る、ということが起こり得ます。

TOEICは、「受験者の能力に変化がない限り、スコアも一定に保たれる(問題の難度等に左右されない)」ようにしてあり、かつ、「受験者全体の中で、受験者個人がどの位置にいるか(どの程度の能力か)を示す」ことに適した仕組みになっています。

つまり、英語力を客観的に測る指標として、TOEICは利便性が高い。このため、このTOEICのスコアを採用・昇進の目安にしている日本国内の企業や大学が増加しているのです。

TOEICとTOEFL - 世界で通用しないからダメ、というわけではない。

TOEICは日本や韓国の受験生が大多数で、世界では通用しないから無意味だという意見があります。確かにTOEFLのスコアは世界的に有効で、TOEICがそれに劣るのは事実です。

しかし、TOEFLは、元々英語圏の大学等への留学をする学生をターゲットとしたテストです。Readingは大学レベルの文章を読み、Listeningは大学での講義や討論を聞くといった内容で、求められるレベルは確かに高いのですが、現状の日本国内では、このスコアのみを用いる機会(入試・就職など)は多くありません。活用する場面がないのに、なんとなく受験するのは費用や労力の浪費です。国外教育機関への留学や、海外・外資系企業で働きたいという目標が特にない人は、TOEIC受験によるスキルアップをはかり、TOEICのスコアを有効活用すべきでしょう。

TOEICと英検 - 活用する場面を考えてから受験を。

TOEICは英検よりも受験や就職に有利だ、という意見が増えています。しかし、TOEICはListeningとReadingの試験で、Speaking・Writingも含まれる英検とは、一概に比較することはできません。また、先に述べた通り、採点基準や級とスコアなど、違いも沢山あります。「資格」として確固たるものを得たいのであれば、英検の方が適切でしょう。

ただ、英検は一度合格した後、同じ級を再受験することは一般的ではありません(再受験そのものは可能です)が、定期的な受験を必要とするTOEICの方が、フレッシュな英語の実力や、継続して勉強する努力を示しやすいでしょう。また、TOEICテストは、英検よりも試験回数が多く、約2時間でテストが終了するため、受験がしやすいというメリットもあります。志望校でのTOEICの利用有無なども加味しつつ、受験を視野にいれることをおすすめします。

補足

利用可能なスコアは、取得後2年以内と考えた方がよい

受験等でスコアを利用する場合は、取得年にも気を付ける必要があります。TOEICそのものに有効期限は存在しませんが、TOEICの公式認定書の再発行は2年以内と定められています。

公式サイト:TOEICの公式認定書の再発行

しかし、スコアの提出先が期限を定めていることもあります。特に大学受験に利用する場合は、おおよそ1~2年以内取得のもの、という指定が大半ですので、必ず確認をしてください。

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